<野焼きの匂い>
窓を閉めていても何処からか入ってきた”野焼きの匂い”。

草や木々を焼いている匂い。
そのまま寝てしまったことも度々。

のどかな、原始的な香りでした。

<ゼラニウムの匂い>
寝つきが悪く、急に動悸がしたりと体調に自信が持てない時でした。

夫が育てていたゼラニウムの葉を偶然触ったのでしょう。
青臭い葉っぱの匂い。

幼い頃、野山で遊んでいた頃を思い出しました。
気に入って、当初の当会のマークでした。

<アロマとの出会い>
30代後半から、疲れやすくなり、便秘も気になるようになりました。健康のために何かないかと探していました。

そんな時、知り合いが「アロマトリートメントやってみたら」と勧めてくれました。終わって、体が温かく、緩み、お風呂あがりのようでした。最初の頃は、脱力状態で、帰って、ぐっすり気持よく寝たのでした。

このアロマトリートメント体験から、アロマテラピーの勉強を始め、アロマトリートメントの講習会にも行くようになりました。

<ミスティカオイルとの出会い>
ミスティカオイルを使ったトリートメント講習会の時です。ミスティカオイルとは、ミスティカさんが考案した、11種類のブレンドオイルを総称してミスティカオイルと言います。

説明会では、まずミスティカオイルの良さをわかってもらおうと、トリートメントの練習の前に、ミスティカオイルを手にとって感じました。

会場には大勢の人が集まっていましたが、会場の雰囲気が変わっていくのがわかりました。静かになっていきました。感情が込み上げて来た人もいるようでした。

私も体が変わったのがわかり、込み上げてくるものがありました。その夜はぐっすり寝たのでしょう、次の日の朝は、快適な目覚めで便秘も解消したのを覚えています。

それまでにもラベンダースピカで虫さされが早く良くなったことに驚かされましたが、それほどの感激はありませんした。

でも、このミスティカオイルの体験が、アロマトリートメントは手の力がほとんどで、精油はそれほど関係していないというわたしの考えを変えました。”精油ってすごい”

<和精油との出会い>
ネットでアロマテラピー商品の通販を始めました。

そこから、アロマテラピーの深さ、広さを知っていきました。自分がアロマテラピーとどうかかわっていくのか。インストラクターになってアロマをもっと多くの人に知ってもらいたいのか、トリートメントサロンをやっていくのか、アロマ香水を提供するのか、日々の生活で使うことを広めていくのか、、、

自分はただ好きなだけで専門性が何もないと行き詰まっていきました。しばらくネット通販はお休みし、アロマからも遠ざかっていました。

たまたまデパートのアロマ売り場の前を通って、いつもなら素通りするのですが、ふと手にとって嗅いでみました。あーやっぱり好きだなと思ったのでした。

その頃、通販はお休みしていましたが、アロマブレンドを作っていました。テーマを考えて作っていました。そのうち、人って本当は香りに何を求めているのだろうなあと思うようになりました。

私自身、アロマに出会うまで香りを特別好きというわけではありませんでした。今でも香水の香りは、嫌いではありませんが、自分で買うことはありません。

アロマといっても、”精油の質は大切なんだと思います。私のミスティカオイルの体験もそうでなければ、このような体験はできなかったと思います。今思えば、私のミスティカオイルの体験は、体の奥深くのしこりみたいなものが、緩み、感情も一緒に緩んだじゃないかと思います。

そんな中、和精油の講習会に行きました。朝9時から夕方5時まで、2日間受講しました。そこで、和精油の香りは、いくら嗅いでも疲れませんでした。私だけでなく、他の方も全員そうでした。先生も不思議と皆さんそうなのよとおっしゃっていました。

和精油は、日本で育った植物から、抽出されます。ずっと嗅いでいても疲れなくても不思議はないかもしれません。昔は生活の中のものは、ほとんどが植物だったのではと想像します。

この頃からです。和精油中心になっていきました。

もともと成分ありきの協会の出身なので和精油が好きでも中心に持ってくるのは、ためらわれたのです。

和精油も成分は調べられています。ですが、臨床実験は行われていません。成分と効果効能の結びつきの統計的なデータがまだまだ少ない。今、増えて来ているので、将来は期待できると思います。 また、まだまだ解明されていない成分は多いです。その解明されていない成分の重要性もはずせない所です。

<スイカの香り>
仕事がうまくいかず、周りの人がうらやましく見えて、自分の良さが見えて来ず、反省ばかりしている時でした。

実家の鹿児島から、スイカが送られて来ました。箱から出す前からスイカの匂いが漂っていて、なつかしい感じでした。

スイカを切った瞬間、香りは広がりました。一瞬で私の身心が一掃したのでした。それから全くぶれませんでした。しばらく続きました。

本来の私に戻してくれる香りなんだなと思いました。たぶん、みんな本来の自分に戻してくれる香りがあると思いました。

この後、このスイカについて調べました。収穫時期は6月下旬、7月になると終わっていて、収穫量も少ない。
また、このスイカの香りは、鹿児島と実家の香りも一緒に連れて来てくれました。「のさんねぇ。きばいやんせ」

このスイカを切った瞬間の香りを抽出することは不可能。でも、そこまでできなくても近い香りが抽出できれば、どんなに良いだろうと思います。

話が横道にそれますが、植物の香りには、2種類あります。 1種類は、強い香りではないけれど、ずっとはなっている香り。もう1種類は、強い一瞬の香りです。これは、植物は命令を出してから、実際にそれを行うまでに時間がかかります。
意図しない時、例えば実をかじられたとき、一発で阻止したい。そんな場合に時間がかかっていては、間に合いません。そこで、これとこれをあわせれば放出できる香りになるという所まで作ってあります。
そして、実際にその時が来たら、これとこれを併せて一撃の匂いを発します。そうな風にして虫または動物を撃退しています。

私が感じたスイカの香りはこの一撃の香りでしょうから、抽出するのは不可能ではないかと思います。

植物は、動くことができないので、香りを意図して作って、使っています。その点は、私達とは違う所です。

それが、なぜか植物が意図したものでない形で私達を助けてくれています。そこらへんは、おもしろいというのか、何か意味があるのか、わかりませんが。

お花を見て腹を立てる人はいませんし、手入れをしていると、多くのことを教えられます。そのことが、私を癒してくれるのかもしれません。

<お花の香り>
家でお花を見ていて、やっぱり、見ながら一緒に香りも感じるのが一番良いなと気づいたのでした。

視覚と嗅覚は別にすることはできません。相乗効果があります。意識できる、できないに関わらず、そのお花が好きというのは、そのお花の香りも含まれています。意識できない香りも感じているのです。

生活の中でできるだけ、自然に近い形で香りを楽しみたいものです。