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初めてのアロマテラピー(精油使用上の注意)

精油使用上の注意

精油の芳香成分は、高濃度で揮発性かつ脂溶性です。

芳香成分によっては、
気体として鼻から体内に吸収した場合と

液体として皮膚から体内に吸収した場合とでは、
体への作用が正反対だったという報告もあります。


精油の量によっても、微量の場合と、多量に使用した場合とでは、
体への作用が正反対の場合があります。

皮膚に塗布する場合は特に注意が必要です。

精油濃度が3%以下の場合、全身、広範囲に塗布しても問題ありません。
精油濃度が3%〜10%の場合、肩や背中など比較的広範囲に塗布しても問題ありません。
精油濃度10%〜30%の場合、数滴〜10滴を肩など一部に塗布可能です。
精油濃度30%から原液の場合、1〜3滴を局部に塗布可能です。

※これらは、成人における一般的な濃度であり、子供・高齢者・妊産婦などには、更に低濃度にするなどの注意が必要です。

精油は、目や粘膜に使用してはいけません。
粘膜はとても敏感で、且つ吸収が早いです。
そのため、目に直接入れたり、目や鼻の粘膜に直接塗布したりしてはいけません。

精油を皮膚塗布する場合は、パッチテストを行ってください。
精油は天然のもので、植物から出来ているからと言って、全てが安全であるとは言えません。

同じ精油でも人によってはアレルギーを起こす人もいますので、
パッチテストをしてから使用した方が安全です。

<パッチテストのやり方>
使用する濃度のものを、腕の内側に1〜2滴垂らして、20〜30分様子を見ます。アレルギー反応の場合、20分位で反応が出ますが、場合によっては48時間で反応が出る場合もあります。

「赤くなる」「かゆくなる」「腫れる」「痛む」「水泡ができる」などのアレルギー反応が出来た場合には、その精油は体に合っていませんので使用しないようにします。
パッチテスト用に塗布した精油は、石鹸を使用して洗い流します。

特に注意が必要な精油

●フェノール類や芳香族アルデヒド類などの皮膚刺激が強いものを含有しているため、植物油で希釈して低濃度で使用します。

アジョワン、オレガノ、クミン、クローブ、シナモン・カッシア、シナモン(樹皮)、シナモン(葉)、タイム・チモール、タイム・パラシメン、マジョラム・ウィンター、ロベジ。

●フロクマリン類を含む精油は光毒性による色素沈着が懸念されるため、塗布後4〜5時間は直射日光(紫外線)に当たってはいけません。

アンゼリカ(シード)、アンゼリカ(ルート)、オレンジ・ビター、クミン、グレープフルーツ、ベルガモット、レモン。

●ケトン類やラクトン類などを多く含有していると神経毒性があるため、特に乳幼児、妊産婦、授乳中の女性、てんかん患者には使用してはいけない又は注意が必要な精油。

アトラスシダー、アルベンシスミント、カラミント、キャラウェイ、シナモン・カッシア、セージ、ヒソップ、ヒマラヤスギ、フェンネル、ペパーミント、ヘリクリサム、ヤロー、ユーカリ・ディベス、ユーカリ・ポリブラクティアCT2、ラベンダー・ストエカス、ランタナ、ローズマリー・カンファー、ローズマリー・ベルベノン、ワームシード。

●スクラレオールやツヨンなどを含有しているとエストロゲン様・ホルモン様作用があるため、特に妊産婦や授乳中の女性に使用してはいけない又は注意が必要な精油。

アニス、カユプテ、クラリーセージ、シダー、スターアニス、タナセタム、トゥルーバルサム、ナツメグ、ニアウリCT1、ニアウリCT3、ネロリ、パルマローザ。

●1,8シネオールを多く含有していると刺激が強いので、乳幼児には使用してはいけない又は注意が必要な精油。

ユーカリ・ヴィニナリス、ユーカリ・グロブルス、ユーカリ・ポリブラクティアCT1。

精油は、水に溶けず、水より軽いです。そのため、お風呂の浴槽に入れる場合、原液を直接垂らすとお湯の上に浮き、肌を傷めることもあります。乳化剤(バスオイル)を利用して精油をお湯に溶かして使用した方が安全です。

皮膚塗布する場合は、特に注意が必要ですが、芳香する場合でも、気分がすぐれない場合は、濃度を低くして行ってください。