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ケモタイプ精油



ケモタイプ精油の前に、ケモタイプとはなんでしょうか?

ケモタイプとは、植物に含まれている成分を化学的に分析して、特徴的な成分の含有率で植物を分類・同定するという考え方です。「化学種」とも訳されます。




動物と違い自由に動くことの出来ない植物は、生育地の気候や土壌などの様々な条件に適合して成長します。

話はそれますが、動物は自由に動くことができますが、植物は動物よりはるかにたくましく生き抜いてきました。

それは、光合成によって生きるために必要な物質をつくり出すことができるからです。水と二酸化炭素と太陽の光を原料として一万種類以上の物質を作り出すのです。タンパク質、脂質、核酸、炭水化物、アミノ酸、タンニン、、、

逆に私達動物は、光合成ができないため、植物が必要なのです。

話を戻して、このように植物は動くことができないため、生育地の気候や土壌などの様々な条件に適合して成長します。その結果、植物自身が作り出す成分構成が異なることがあります。

普段口にする野菜や果物でも、産地やその年の気候条件などにより、味や香りが異なることを思い出してください。


精油も自然の植物から採られるのですから、同じ学名の植物から採油した精油でも、植物が育つ土壌、標高、気候、風土などにより、精油に含まれる成分の構成比が大きく異なることがあります。

このケモタイプの概念をアロマテラピーにも取り入れ、成分分析で内容成分を確かめることの重要性を提唱して実践し、現代のアロマテラピーの道を開いたのが、フランス人であるピエール・フランコム氏です。