初めてのアロマテラピー(アロマテラピーとは)
香りの体への吸収
精油の芳香成分は、経皮吸収と経鼻吸収
精油の芳香成分は、揮発性かつ脂溶性です。
芳香成分によっては、
気体として鼻から体内に吸収した場合と
液体として皮膚から体内に吸収した場合とでは、
体への作用が正反対だったという報告もあります。
(経鼻吸収)
●肺から
空気中にある芳香成分は、気体で、
呼吸した時、肺に入り、
肺胞という酸素と二酸化炭素の交換を
する器官の粘膜から血液に入ります。
●鼻腔から
もうひとつの芳香成分の気体の吸収経路として
鼻腔から嗅神経を経て脳へ情報が伝達されます。
脳は、大脳辺縁系に伝わり、
そこから視床下部、下垂体、
または、大脳新皮質へ伝わります。
(経皮吸収)
●皮膚から
精油を皮膚に塗布すると
精油の芳香成分は、分子量100〜300と比較的小さい分子なので
表皮から容易に表皮の細胞を通過して、
表皮の下の毛細血管に溶け込んでいきます。
毛細血管は、体中の血管とつながっているので、
体のいろいろな場所に芳香成分が到達します。
脂溶性である精油の芳香成分は、
皮膚から毛細血管に入り、体全体に行き渡るわけですが、
この速度は、分子量の大きさによって違います。
このことは、精油の種類によって
体への作用の効果が得られる時間が違うということです。
●経口投与
これは、口から投与することです。
日本では、馴染みがありませんが、
アロマテラピーを医療として
行っているフランスやベルギーなどでは行われています。
これは、経路としては、
いわゆるお薬と同じ経路です。
胃壁や腸管から吸収され、その薬理作用が患部に働き、
症状を消失ないし緩和させます。
経口の場合、
効果は高いけれど、その成分を分解、排出するために
肝臓や腎臓などの臓器に負担がかかります。
日本でも個人の責任で精油を飲用している人もいます。
精油の飲用は、お薬と同じに思えますが、
精油は、水と馴染みにくく、脂溶性であるため
一般のお薬とは異なる経路で
血液に入って体内をめぐると考えられています。